■やけどものがたり

その日は朝からはなみずが出て大変な日でした。
でも、ツマですから銀行にいっていろいろ手続きをすませ
お買い物したりして。
「プリンつーくーろー」とか思って新しい型を買いました。
プリンなので、金属の型じゃなくて陶器かガラスがよかったのでした
熱が上がりすぎないからね。
陶器の型が良かったんだけど、いいのがなくって
ガラスの四角い型を買いました。


家に帰って、晩ご飯をつくりオットが帰って来ました。
(ブリを焼きました)
ツマは鼻水の薬を飲んだので眠くて眠くて晩ご飯を食べると
居眠りしました。
しばらくして起きると
「プリンをつくるぞ」といいました。

プリンは型にプリン液。その下の天板にお水を入れてオーブンで焼きます。
このオーブンでプリンを作るのは初めて〜。
そろそろできたかな〜っと天板を少し引っ張り出すと
天板の中でお水はふつふつと煮えていました。
ガラスの型は底がつるつるで滑りました。
天板のなかでずるっとこっちに!
ぎゃ〜
フトモモにお湯がかかりました。
天板ごとひっくりかえしました。
(このへん良く覚えてないのね)


アツイ〜
オットが飛んできました。オットもとりみだしています。
ツマは半ズボン姿でした。
さいわいユルユルのズボンでしたので
その場でずり下げてお風呂場に。。


シャワーをかけます。
アツイイタイでシャワーも思いきりかけられません。
そのうちツマはビビリでへろへろになってきました。
オットは「死んじゃう!」と思いました。
「救急車呼ぶ??」「はひ〜」決められません。
「救急車呼ぶよ??」「はひ〜」

このままで居るのはゼッタイ無理だし、歩いて行くのも無理だし。
救急車呼びました。
(オットは119が思い出せなく110して聞きました「救急車は何番ですか??」


すぐ来ました。ぴーぽー
救急隊員にはやまさんがいました。
ツマはガチガチでへろへろだったのにそんなことは聞いていました。
救急隊員様の会話
「あープリンが」「プリンを」「えープリンを焼いていた際に…」
「…すぐ近くの病院に行けますから!大丈夫ですよ!すぐつきますからね!!」
ありがたいことにすぐに到着しました。
その間足をひやすのに乗っている濡れタオルがいごいごして痛かったのよ〜


病院に着くと、「プリン焼いてたの〜」「夜中にね〜」「お子さん居るの?」
「きっとおいしいんでしょうね〜」「食べれなかったわね〜」と
ガチガチのツマをほぐしてくれようと看護婦さんたちがやさしく話しかけてくれます。
なんか塗ってたくさんガーゼをはってフトモモじゅうはでな状態です。
でも、まだビリビリ痛い。
「今日は眠れないかもね〜」
と痛み止めと抗生剤と胃薬をくれました。
ありがたいです。
ツマはやっと落ち着いてきました。(気持ちが)


救急車で来た人は自力で帰るのです。
オットは実家のおカーサンを呼んでくれました。
ミツビシミニカで帰ります。
ツマはゾンビみたいな歩き方です。


家に着くとプリンがぶっちゃったままです。
おカーサンとオットはお掃除をしてくれました。
マメはビビってます。大騒ぎしたもんね〜。
薬を飲んだツマは意外と痛みもうすれてきてうとうとしています。
「はぁ〜たいへんなことになってしまったな〜オットの実家が近くでよかったな〜」
おカーサンが帰りました。おカーサンありがとう。
オットありがとう。


それ以来マメはツマが台所にはいると
警告しに来ます。
「そっちに行っちゃダメにゃ〜」
えらいこだにゃ。

一週間経ちました。
ツマは歩いて病院にいけるようになりました。
横向きに寝れるようになりました。
右足のガーゼはとれました。

(下がからだ側。つまり逆さま、自分で見た向きです)
火傷は2度の症状。↑のとこは「おにくがみえてます」
真皮までやけちゃったんだってさ。うひ〜。
ツマはほとんど診察でも患部をみていません。ビビリです。
ガチガチになっているところを
お医者に「イタイの?」と聞かれて「コワイの」と答えました。
オットのありがたい過保護のおかげで順調に治って来てます。


「仕事はそろそろ…」(オット)
「は?サッカー選手でもなければ全然大丈夫だよ」 (医)

 

■やけどものがたり その後