■はじめてのおさん その2

病院につくと、分娩室に続く廊下を仕切ったような所に通されました。カーテンで仕切ってベッドがあって、長椅子がくっつけてある狭い空間。ここで、陣痛をがまんして、子宮口が全開大に開いたら分娩室に移動して産むのです。
壁にはお産の流れが貼ってありました。う〜ん、なぜか布に書いてある。
子宮口全開大ってのは10センチ。内診したら今1センチだそうです。(たぶん普段は閉じているんでしょうね)
子宮口が全開するまで初産婦では10〜12時間かかると書いてあります。これが開かないと、何をどうしたって、どんなにがんばったって出ないのです。赤ちゃんの頭が通らないからねー。


痛いけど、これくらいの痛みだったら、生理痛でこれ以上のを体験してます。でも間隔は5分なんだな。
オットは入院の手続きを。わたしは病院の寝間着に着替えました。
「一緒に来られた方はお母様ですか?」「え?オ、オットですけど…」
オットはちょっと髪が長かったしうつむいて座っていたのですが、かなり大柄なんですけど。。。
オットはとりあえず晩ご飯を食べに、あたしのためにオニギリをつくりに家に帰りました。早く戻って来てね〜


まずは浣腸です。お腹をからにするとお産がすすみやすいんだって。しかし、なぜかここはトイレが遠いのです!がんばってトイレにいって腰掛けたときに「ひーん」と泣いちゃいました。結局お産で泣いたのは、この場面のみ。。。
まだがまんできる痛みとはいえ、イタイことはイタイ。横になって分娩監視装置ってのをお腹につけてもらって、陣痛とかこどもの心音とかをチェックしています。スピーカーからはこどもの心音が聞こえる。どぅんどぅんどぅん


痛みはやっぱり5分おきくらいにやってきます。はひ〜。オットが家に帰っているこの間、ちょい先の分娩室ではどとうの三連続お産。おぎゃ〜〜!が1時間の間に3回聞こえましたよ。今日は、そうゆう日なんだな。(でもあたしは今日じゃないだろうな。。)


オットがオニギリ(のりたま)を持って来てくれました。あたしが昼間に焼いたケーキも。ずいぶん痛くなって来たような気もするけど、「食べないともたないかも〜」と思ってオニギリ食べました。もそもそ。
痛みは「おなかの中ですりこぎがごりごりしているかんじ」しかも、ひどくささくれたすりこぎ。。ふぅーっと起き上がってベッドのふちにこしかけたとたんに「どじゃ〜〜〜」っとげろ。痛みで吐いたというよりは、胃が収縮しちゃったかんじ。ちょっともガマンできなかった(いつもできないけど)ので全身げろまみれ。胸から足まで全滅、看護士さんも「どこから手を付けていいのか〜」。。全部脱いで拭いてもらいました。自分で言うのもなんですがこんなにげろまみれの人は見たことないですよ。


このままいくと入院費が1日分余計にかかっちゃうけど、このげろを片付けてもらえただけでも、よかった。と思ったあたしでした。
結局3回げろ

 

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