■はじめてのおさん その5

分娩室には自分で歩いて行きます。「じゃ、いってくるね」この病院は、オットは入れないの。でも入れなくてよかったかも、こっから結構大変だったからねー。


分娩台に上がって、まだ足は開かなくていいんだけど「靴下ぬがせていいですか?」と助産師さん。なんか水色の足カバーをはかせてもらいます。モモまであるやつ。分娩台には腰の辺りに握りしめるハンドルと頭の上にバーがありました。これをつかんで産むんだな。結構広い部屋だよ。


「僕も見せてもらっていーい?」と別の先生もやって来ました。いいですとも。でもまだみたいね。行ってしまいます。助産師さんと2人きりです。助産師さんは一人でお産の支度をしている。あー。大変な仕事ですよね。ホントに。
のんきな感じですが、もちろんあたしは痛いです。もう全然最初の頃の痛みとは違ってきて、ちからを込めてリキみたい感じです。アア〜〜

ボトルでそのまま温めてあった消毒液をドボドボとまたにかけます。(あついよ!)「あれ、ちょっと熱かったですか?」「あついですね〜」。温め過ぎです。「ははは、やけどしちゃうじゃないかー」と先生。たしかこの辺でなにやら先生の秘密兵器(と言っていた)で人工的に破水。水がドバーと出たのか、出なかったのかよく覚えてないです。

さらにどんどん痛くなってきました。冷たい水で絞ったタオルをくれました(これは異常に冷たいよ)。痛みが来たら息をつくけど後半は叫び声です。声でも出さないとちからが入っちゃうのよ。ときおり先生はさっきの先生と2人で連れ立って仲良くやって来ては行ってしまう。「多分2人掛かりなんだな…」と思うあたし。
聞いたって仕方ないんだけど、たぶんまだなんだけど「まだですか〜」と助産師さんに聞いてみる。「う〜ん、上手にのがしてますよ、もうすこしがんばってね」あぅ〜。


多分1時間くらいやってたな。「いきみのがし」というらしい。

先生は半そでTシャツにズボンをまくり上げ、ビニールの白いエプロンをしてやって来ました。どうやらメインは後から来た先生。最初にいた先生は担当の時間が過ぎているのに手伝ってくれているのでした。

「(子宮口)9.5センチくらい開いたでしょー」「そうだねー」とそろそろお産かも。「陣痛が来たら2回深呼吸してから、ちょっといきんでみてー」「むぎ〜(いきんでる)」「おー上手上手。そろそろ始めましょうか」と先生たち。でも助産師さんは「まだじゃないかな。。。」って顔をしていた。

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